2010/10/10

EDXの分解能

どうも僕です.

EDXのエネルギー分解能って分析にかなり影響されるのですが,今回は,そのエネルギー分解能についてちょっと書いてみたいと思います.

エネルギー分解能は,通常MnのKα線(5.895keV)の半値幅(full width at half maximum;fwhm)の値を用いています.以下に模式図を示します,
ウィキペディア参照
これって,単に半値幅と言うときが多いけれど,正確には半値全幅と呼びます.(ボクも今まで知らなかった・・・まぁ英語をちゃんと訳したらこうなるよねw)

あ,今までなんにも書かなかったけど,EDXのスペクトラムのピークって大体ガウス分布≒正規分布と見なすことができます.ガウス分布の数式って
ウィキペディア参照
と書きます.で,これを展開すると,
ウィキペディア参照
正規分布の半値幅は,標準偏差 σ の約2.35倍であることが判ります.

これって重要な事なんですよね.まぁまた今度書くけど,エネルギーピークをガウスフィッティングして,そのピークの強度(intensity)を求めて定量計算を実行するんですが,その際に標準偏差σもはじき出されるわけです.まぁ何が言いたいのかというと,標準偏差から半値幅を求めた場合,メーカーがアプリケーションに組み込んだ半値幅計算値と若干違う場合があります>< 気をつけましょう・・・ で,アプリケーションで半値幅を求める機能ってのは,どこのメーカーのソフトでも備え付けられているけど,以下のような感じです, 4pi参照

おしまい

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