2010/10/10

EDXスペクトラム

どうもボクです.

EDXを用いた化学分析っていろいろあるんだけど,その基本原理は簡単で,検出器に入射してきたX線をああだこうだって感じで使い分けて,試料の定性分析や定量分析を行います.

分析モードは大きく分けて,点分析,線分析,面分析の3つに大きく分類できるかな?
なにかしらの試料に電子線を照射して,検出されたX線は波形データとして出力されるのですが,それは以下のような波形(=スペクトラム~)としてコンピュータ上に映し出されます.
rochester.eduのサイトから入手した画像です

上のスペクトラムをご覧になるとよく分かると思うのですが,何本かの山が見えますね?これをピークと呼んだりすることが多いです.鉄(Fe)とチタン(Ti)と酸素(O)のピークが見れます.このようにして,電子線を照射した部分の構成元素の概要が大体分かります.さらに,その部分がどのような元素で構成されているのかが判れば,試料の定性分析が行えます.鉄やチタンを多く含み,酸素も含むので,Fe-Ti酸化物と言えることができるでしょう.ただ,その物質が何であるかは,判断できません.厳密に物質名を特定するためには,定量分析が不可欠となりますが,その事に関しては,また今度書くことにします.

後日,EDXスペクトラムについて補足をしたいと思います.

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